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リケジョの先輩たちの

就活・ワークライフについての

座談会

Member

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ネコ

東日本地区 国立大学修士修了 機械系と材料系を専攻

素材メーカー入社2年目

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​パンダ

関東 国立大学修士修了 航空宇宙を専攻

自動車系メーカー入社4年目

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​ウサギ

西日本地区 国立大学 修士2年 化学工学を専攻

2021年4月入社予定

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・専攻(バックグランド)は?

 

ウサギ:化学工学        

ネコ:機械系        

パンダ:航空宇宙と機械系

 

 

・なぜその専攻を選んだのか?

 

ウサギ:化学工学は大学院からの専攻で、高校生の段階では化学を選考した。きっかけは、小学校と高校の時に理科の実験でやった化学の実験がすごく楽しくて印象に残っていたこと。こういうことを大学で学び

たいと思って、大学では化学を専攻した。化学系の学部なので色々な分野の化学に触れる機会があったが、

その中でも水処理に対して問題意識が向いて、それに関わる分離膜を学べるということで、大学院では化学

工学の専攻に進んだ。それで学部の時は大学が違ったが膜の研究をしていて、大学院でも今の大学で膜の

研究をしています。

 

ネコ:高校の段階で専攻を選んでいた。中三のときに機械系を選んだのは、就職がしやすそうだったから。(笑)

大体どこのメーカーでも機械系は求めているだろうと思っていた。大学院に入ったときに、機械系の中でも

材料系のところに移行しました。材料系に移行した理由は、機械系は〇〇力学というのが多く、それは学ん

で何とかなるというような感じではなく、センスが必要だと在学中に感じたが、そのセンスはおそらく無か

った。それなら材料の方が向いているんじゃないかと考えて、材料系に移行しました。

 

 

パンダ:大学時代は航空宇宙系だった。航空宇宙を目指していた理由は、神奈川の茅ヶ崎出身で宇宙飛行士の野口さんが近くにいた。宇宙に行った後の凱旋パレードなどがあり、宇宙が身近に感じていた。

小さい頃は茨城に住んでいたので筑波も近く、宇宙を身近に感じて、憧れを持って大学に入学した。そこま

では自然な成り行きだった。しかし航空宇宙は特殊で、最先端のイメージがあるかもしれないが、実際には

絶対に失敗ができないところで、確立された技術を使っていて、いまだに50年前のものを多く使っている

というのも多かった。それが思っていたのと違うなと感じた。それともう少し機械系という広い範囲で見た

いというのもあり、大学院は機械系に専攻を少しだけシフトしました。

 

 

・就活での思い出

 

ネコ:どこの会社もリクルーターがすごく必死になって勧誘してくる。それに少し引いていた。(笑)

勢いがありすぎるところは、苦戦しているような印象を受け、必死感が怖いのでだんだん逃げてしまった。フラットで、男性相手と変わらない対応だった。

 

パンダ:東京都内で院生の理系女子で就活をしている人は少ない。そこで得することはほとんどなくて、情報が少なく、損することの方が多いと思う。ただ当時は売り手市場だったので、前向きに就活ができて

いて、落ちても合わなかっただけだなと思っていたし、落としてくれてありがとうくらいに思っていた。(笑)

 

 

・どんな軸で企業を選んだか?

 

ウサギ:水処理の関連から、エネルギー・環境問題に問題意識があると学部の時から気づいていたので、

就活を考える上でもエネルギー・環境分野に携われる会社を探しました。その中でも自分は勤務地に拘りが

あり、関西がいいなという強い思いがあった。エネルギー・環境かつ関西で考えると、理系だとあまり選択

肢が多くない。特に化学系企業の勤務地はかなり僻地が多く、やりたいことと合わせて考えると3社くらい

しか残らなくて、就職活動で受けたのはその3社だった。

 

ネコ:専攻の材料系の中で、金属・セラミックス関係なく有名どころは全て見ていて、社風があまり激しくないところが良いなと考えて探すと、金属系の会社は穏やかに過ごせるような会社が多かったので、金属

系の会社B社にした。

 

パンダ:元々自動車や乗り物も好きで、バイクのレースなども昔から見ていた。それで就職では宇宙分野には囚われずに、車やバイク関係に行こうと大学に入る前から思っていた。それで完成車メーカーを3つ、

部品メーカーを2つ、バイクを1つ受けた。それとシンクタンクを一社受けた。なぜシンクタンクを受けた

かというと、受ける業界を考えるときに初めからメーカーに絞る必要はないと考えたから。何個か軸を考え

て振り返ったときに、社会への影響度が高いという点で考えると、単純なモノづくりだけではなく制度自体

を変えることや基盤を作るというコトづくりというのもあるなと思った。そこで一旦は車に囚われず、そう

いう世界を見てみたいと思い、シンクタンクも受けた。

 

 

 

・何社受けたか?

 

ウサギ:3社      ネコ:3社      パンダ:7社

 

 

・何が決め手で承諾したか?

 

ウサギ:一番は自分という人をしっかり見て、評価をしてもらえているというのを感じられたから。勿論、

社風や事業にも惹かれていたが、決め手となったのは、自分を評価してくれるところと自分が頑張ってきた

ところの相関が一番合っていたところ。また四季報を印刷して並べて、比較はした。

 

ネコ:金属系メーカーは勤務地がヤバい。北海道や大分、四国には行きたくないなと考えると、名古屋は

最強だと感じた。名古屋にほぼ100%で配属される会社はB社しかなかったので、B社に決めた。

 

パンダ:リクルーターの方と話しているときに、働いている人と空気感が一番会うのはどこかという話になり、A社は行動力があって元気な人が多かった。彼らと一緒に働きたいなと思ったのが最後の決め手。

 

また転職サイトを見て、B社は転職したい企業ランキングで一位だった。どういう企業がいいのかと考えたときに、転職してきたい人が多いならそれはいい会社だろうと考えて選んだところはある。福利厚生がしっかりしていて、労働組合が強かったり、勤務地は許容できると考えて、そこにした。

 

 

・入社してからのエピソードは?

ウサギ:未入社

 

ネコ:私の部は8人で、2人が中国出身の方。部内で話すのは中国語・英語・日本語の三つ。取引が中国かアメリカしかない部署なので中国語を喋る中国人が2人いるという形。中国人と話すときは、日本語で話

す。部署としては英語が必要な方で、報告書が全部英語なので、論文のような英語は良く書いています。

中国の取引先と会話するときは英語。日本人が英語が得意ではないことを向こうも知っているので、数単語

くらいしかない英語を話しても理解してくれるので、なんとかなっている。研究室に留学生がいたのでその

留学生と話すテンションでなんとかなっています。(笑)

 

パンダ:車は技能を持った人でないと、性能を見比べたりが難しく、その辺の設計者ではできない。

なので、凄腕の専門ドライバーがいて、専門の方に評価をもらって、評価ドライバーの見解を聞いて、

設計変更だったり定数の変更を行っていくようなイメージ。確かに自分で乗りたいみたいな瞬間もあり自分

たちでも乗って確認はしています。

 

 

・入社する前とした後でのギャップは?

ウサギ:未入社

 

 

ネコ:研究開発に配属されるのは就活している時から決まっていて、大学の研究室と同じような感じと

聞いていた。実際に入ってみると、やっている内容は大学の研究室と似ているが、自分で実験をすることが

できないんです。作業してくれる専属の方がそれぞれに付いていて、その方に実験を依頼するという形。

理系の方にはわかると思うが、自分で実験をしないと分からない気づきが結構ある。例えばアルミの板を酸

に浸けたらシュワシュワと泡が出る。その泡の出方が板によって違うとかは自分でやらないと分からない。

でも自分でやることができないので、実験やってる方の感想を聞いてそれを文にするというもどかしい作業

が多いなと感じる。コロナは関係なく、総合職の人が実験中に怪我したときのリスクが高いというよく分か

らない理論なんです。誰が作業しても怪我するリスクは同じだろうとも思うが、総合職の人はあまり手を動

かさないようになっている。それ以外はインターンシップに1ヶ月行っていたので、見えていたことも多く、

そこまで他にギャップは感じなかった。

 

入社までに社会人になる準備はそこまでしていないが、あるとすれば危険物取り扱いの資格を取りに行った。

資格がある方が給料が上がると聞いて、受けに行った。給料は一つの資格で毎月五千円から一万円上がる。

 

意外に休みは簡単に取れるので、長期旅行は学生のうちにしか行けないと聞くかもしれないが、そんなこと

はない。社会人の方がお金があるので遊べると思う。お盆などは長く、タイに行った。今回も同期と一緒に行ってきた。

 

 

パンダ:リクルーターの方とコンタクトをよく取っていたので、あまりなかった。自動車は女性が少なく、

男社会だというのは思っていたよりも強くて、部署に200人いるが女性は私一人だった。覚悟はしていたし、

想像の範疇ではあるが、本当に女性が少ないと感じている。学閥は意外とないと感じた。大学ごとの集まり

も年1回程度であるが、私の出身大学はドライであまりない。私立の方がそれは多いがみたいです。

 

 

・コロナでの変化は?技術者のリモートワークとは?

ウサギ:未入社

 

ネコ:部署に配属されたのが八月でそこから半年経った時に在宅勤務が始まった。在宅勤務が始まって

すぐに、最高でも週一しか出社してはいけないとなった。そこから2、3、4、5月ときて、6月からは半分

は来てもいいとなり、今も半分になっている。私の会社も会社のPCやスマホではカメラも使えないし、

マイクも使えない。会社だと顔を見て喋ることはできず、どうしても顔を見たい場合は会社のネットワークを外れてLINE通話などで繋ぐ。会社のセキュリティが厳しいので、会社では基本的にスマホも使えない。

 

就職先を名古屋に決めたことに関しては、半分出社している今としては名古屋で良かったかなとは思うが、

これで在宅がまた8割とか9割とか言われると、やっぱり名古屋にいる意味は無くなってくる。名古屋工場

に籍を置いていても、その他の地域に住むことは可能で、実際に直属の上司は東京に家を持っているので、

2、3ヶ月会っていない。(笑)しかしコロナ前と特に変わらず過ごせている。ビデオかLINE電話などで

毎日やりとりはしているので。

 

パンダ:コロナでリモートが増えて、公共交通機関を使っている人は基本的に出社禁止になった。

ただ工場など現場で働いている人もいるので、彼らは出勤しなければいけないが、私たちのようなパソコン業務が主な人の場合は、みんな在宅ということだった。私は徒歩で通っていたので、割と出社はしていて、パソコンの環境が悪かったのではじめのうちは出社していた。2ヶ月くらい前からはリモートワークの環境も整備されてきて、週2か週3くらいは在宅で仕事をしている。圧倒的に在宅の方が仕事は捗る。若手なので電話とかがかかってくると取らなきゃいけなかったりなどの雑務が多い。それと職場の先輩が週1でしか出社しないような人で、そうするとそこの業務がわかる人が少なくて、直接私のところに立ち寄ってきて

聞かれることも多く、業務が中断されることがあったので、在宅の方が捗っています。(笑)

すぐ誰かに聞けないのがデメリットだが、職場の先輩はチャットですぐに返してくれる人なので、あまり困

っていない。Teamsで資料共有やチャットをしている。セキュリティの観点から仕事用のPCにカメラが

付いておらず、人の顔を見ての会議はない。昔は携帯電話も社内に持ち込みできなかったくらいです。

今日は皆さんの顔が見えて、表情が見える方がわかりやすいなと感じている。(笑)

 

 

・女性にとっての技術者として働くことでのハンディキャップやメリットは?

ウサギ:未入社

 

ネコ:特になし

 

パンダ:男社会のノリで仕事が決まるのについていけるのかというのが一つ。それと激務の時に男性の方が体力がある場合が多いので、その体力面でどうかという不安はあるかな。

 

 

・今の楽しみは?

ウサギ:未入社

 

ネコ:配属してすぐに任されたあるプロジェクトがあるが、そのプロジェクトの商品が12月に発売される。

発売されるというのをネットニュースで見て、その商品が出たら見に行こうかなと思っていて、それが楽し

み。半年以上やっていた案件なので、愛着が湧いていてとても楽しみにしている。

 

パンダ:制御をやっていると、他の部署との関わりが多い。自動運転の部署を希望していたが、自動運転

関係の技術も結局ブレインは自動運転関係の部署が持っているけど、実際の車の動きはこっちでやるような

ことが多い。そうなると自分のやりたいことは満たせていると感じている。あとはオフロードの岩石を自分

で走ったりもしている。

 

 

・余暇は?結婚の予定は?子供は?転勤は?

 

ウサギ:海外に1・2年とかで旅行に行っている人が多い。基本的には近場の関西で、遠くても和歌山・

姫路・滋賀など。

 

ネコ:B社は希望を出せばほぼ100%異動できる。名古屋から異動することはあまりなく、自分の希望以外

で異動する時は大体海外らしい。海外だと10年コースになる。両親もずっと名古屋にいることはわかって

いて、どこでも良いと思っている。近くに来て欲しいなどの希望は聞かなかった。(涙)(笑)

海外には1ヶ月くらいなら行っても良いかな。2・3年の赴任であれば、結婚していて旦那がついてきてく

れるのであれば良い。旦那が離れられない場合は、赴任を拒否することはできるはずだが、できない場合は

会社を変える選択肢も今はあるから。(笑)

 

パンダ:仕事は切り分けていて、地元の人と入社してから交際して、今年結婚しました。去年や一昨年は

部署で飲み会をするとなると、庶務の方もいるので女性一人ではない。A社はボディ関係や化学系だと女性

は多い。自分はシャーシ部門で、ブレーキ制御を担当している。足回り関係は女性に人気がなくて、少ない

んです。(笑)内装設計とか見た目の部分は女性が多いが、足の性能のところは女性は少ないのです。

 

両親は勝手にしてくれという感じで、今までも勝手にしてきた。基本は愛知だが、東富士研究所というのが

静岡にあり東京もある。あとは海外のいろんなところに拠点があるので、そこになる可能性もゼロではない。

 

海外には行きたい。夫がついて来ようが来まいが行く予定です。(笑)

いずれは海外に行ける可能性が高いが、基本は3年から5年程度で、アメリカかタイになると思う。子ども

ができて早い段階で、海外赴任をするというのはあまりない。そのあたりはしっかりしていて、2歳くらい

なら育休を取っているくらいだと思う。もし行く場合は小さい子どもと夫を置いて行くわけにいかないので、

全員連れて行くと思う。旦那は会社を辞めて、愛知に来て就職している。給料はやっぱりうちのA社の方が

高い。二人で働いていて財布も別だが、家事は主に向こうがやっている。私が結婚していないと思っている

人は多いと思う。2月のコロナの時に結婚をしたので、飲み会などもなく言うタイミングを逃している。

偉い人には直接言いましたが、お祝いも貰っておらず、結婚式もやっていない。結婚をしたという自覚は

少なく、クレジットカードなどで苗字が変わるのが大変だったところで実感した。あと宅急便の名前が変わ

ったなとか。(笑)

 

 

・将来について考えることは

ウサギ:今はエネルギーの変革期を迎えていると言われているが、電気やガスもそうだが、これからどんどん新しいエネルギーに移り変わっていくところで、新しい技術をより良い技術として残せるようなそうい

う開発に携わりたいという夢がある。個人的には、海外旅行が結構好きなので、お休みも取れるしお金も

今より稼げるはずなので、海外旅行に行けるのが楽しみではある。

 

ネコ:今やっているプロジェクトは成り行きで任されたものなので、自分でなければいけないことではない。目標はこの人でないといけないということで私に話が来るようになったら嬉しいなという風に思って

いる。それはかなり先になりそうだが、私が大学院で学んでいたのも先の技術だったので、先の技術でも

役に立つようなものがあるのではないかなと思っている。そのために幅広く勉強している。

 

パンダ:私たちはカンパニー制を敷かれていて、車ごとに分かれているが、私は大きい車を担当していて、いわゆるランドクルーザーやSUVを担当している。オフロードの面白さに目覚めて、砂漠だったり岩石

地帯を走行するのは本当にすごくて、それを自分が運転して知りたいなというのがある。去年は先輩は

オーストラリアに行って、実際に自分で走るというのをやっていたので、それを自分もやってみたい。

ルナクルーザーや月面探査機もランクルなどの魂を踏襲する形になるので、そういうところに関われたら

いいなと思っている。

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​司会・進行

ヤギじい

コロナ禍による環境の変化にも順応しながら、

活き活きと自分の夢を実現するために

日々努力を重ねている姿が

これからのリケジョの活躍が更に増えてくることを

予感されてくれました。

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